チャイムが鳴り、クラスメイトたちが次々に帰っていく夕方の教室。窓から差し込むオレンジ色の光が、机や黒板をやさしく染める中、彼は今日も残って一人でノートをまとめていた。
そこへ現れたのは、ちょっとだけ不思議な雰囲気を持つ女子生徒。忘れ物を取りに来たはずが、なぜかそのまま彼の隣の席に座る。

「……何してるの？」

そんな何気ない一言から始まった、毎日のように続く‘放課後の二人きり’。
勉強を教え合ったり、音楽を聞いたり、夢を語ったり。
クラスでは話さなかった彼女の素顔に触れ、彼は少しずつ惹かれていく。

だがある日、彼女が突然言う。「もう、ここには来られなくなるかも」。その言葉の裏にある、彼女の家庭の事情や進路の話――すれ違いそうになる心。
けれど最後の放課後、彼は勇気を出して立ち上がる。

変わらない教室、変わっていく時間。でも、あの夕焼けだけはずっとあの日のまま。誰にも見せなかった気持ちを、そっと伝える青春純愛ストーリー。

FANZA